号砲と同時にダラダラとスタートが始まるが、いくら最初は押さえて行こうにも遅すぎるので、コース左端に寄り自分のペースで周囲を追い越し駆けだす。(既に息をゼーゼーしている人は?)2kmを過ぎた辺りからようやくコースも空きが出て走りやすくなる。
ここから折り返しの10kmまでは延々とダラダラ上るのだ。キロ5分を少し切る自分的には速いペースが不安だが、これが大会のパワーと割り切り流れに身を任せる感じだ。大勢の人がいるのでマイペースでも軽快に先を抜けるし、抜いても直ぐに目標が現れるので走りやすい。1kmごとのラップタイムを確認しつつ自分の状態と周囲の流れを見ながら頭であれこれ考えがちで、むしろ楽しい。
コース所々で業者による写真撮影があり、その時は意識してカッコつけて背筋をピンと伸ばす自分は、普段の練習からホームコースの駅前等で抜かりなくやっているから万全だ。後日サイトをのぞくのが楽しみだ。
当日は暑いので脱水症状にならぬように計7カ所の給水が重要だった。テーブルには「水」「スポーツドリンク」「スポンジ」の順に並べられていて、最初のポイントではみんなと同じに「水」を取ったのだが、急に立ち止まって飲む人がいたり、他人と交錯したりで大変であった。やはり走りながらでは上手く飲めずほとんど口からこぼれた。次の給水からは考えて混雑する「水」を避けて、次の「スポーツドリンク」に入るとほとんど人と交錯しない発見をした。「スポンジ」も同様で、給水ポイントを上手くこなすと一気に10人は抜くことが出来る。回数を重ねるごとに取るタイミングや取り方の要領も良くなり、走りながらも落ち着いて飲めて、次第に「水」も攻略し頭や首にかけたり、スポンジで顔を拭いたりなど、ちょっぴりアスリート気分に浸れた。復路15km過ぎのウォーターシャワーも疲れた後半には有り難かった。
沿道の声援にもずいぶん励まされる。行きは余裕があり幼児や小学生や女子中学生に手を振ったりしてお祭り気分で気持ち良かったが問題は後半であった。15kmを過ぎると一気に疲れが足に来て苦しいのだが、再び市街地に入り声援を受けることになる。周囲もバラけて自分に向けての声援というものがハッキリ認識されて、3号のような年頃の子どもたちの「ガンバレ~」の声援と同時に手を出してタッチを要求されるのだ。私も4児の親ゆえに、そのような子どもの気持ちには精一杯応えたいので、タッチをしつつ「応援ありがとう!」「ガンバっぞ!」などと声を返す。ふと我が子たちの顔が思い浮かぶ。既に疲労が蓄積し声を出すことが自分の鼓舞にもなり、心なしか足も若干ペースが上がる。ところが声援部隊が切れたとたんに、ズッシリ・・・と更に疲労が襲いかかり「ムリしなければよかった・・・」などと情けなく弱音をはいたりする。
そして前半は人の垣根で気にならなかった長い直線が後半では遙か遠方まで確認される。残り3kmの自衛隊西門までのダラダラと上る長い直線に苦しめられ、門を越えても続く朝は気付かなかった直線と距離。広場の周回に入り残り1kmとの表示が見えると程なく左手にゴールゲートが現れる。そんなに遠いのか!既にボロボロで芋虫にも負けそうだ。「相棒はどこにいるのかな? もしかして膝痛で棄権とかしていないだろうな・・・」そんなことを思いつつ、前方はどこで曲がっているのだ?辛く苦しいMax状態が続く。最後の左折からの残り直線は最後のパワーを振り絞り全力走に入る。100mくらいのつもりがゲートが遠い・・・休もうかと思う位の約300mか?酸欠に陥りそれでも30人から40人を一気にゴボウ抜きしてゴールに飛び込む。何とかやったぜ。
13kmで手にしびれを感じ、15kmではこれまでにない足の疲労を感じ、18kmでは長い直線に「これはしごきか?拷問か?」と久しぶりに自分の限界をみた。しかし初レースは炎天下の過酷な状況の中でも一度も立ち止まることもなく、目標の2時間以内を大きく上回り自己記録を更新した。結果的にキロ5分3秒ペースならば上出来だし、順位も予想外の200番台ゆえに満足だ。
今、ひとつの目標の挑戦に私は勝ったのだ!(とカッコ良く締めよう♪)
苦しかったけど気持ち良く走れた初レースでした。大会運営者各位と沿道で応援してくれた方々へ心から感謝申し上げる次第です。ありがとうございました!
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